採用成功事例レポート vol.22
ちばキャリを活用して採用活動を成功させた企業様に、その秘訣を伺います。今回は千葉市にある株式会社吉沢水道コンサルタントの採用担当者様にインタビューを行いました。
<募集職種>
・上下水道の設計スタッフ
<募集背景>
・社員の高齢化につき、年齢制限をかけての若手採用
・スキル継承のための増員募集
<成功ポイント>
・定着率の高さから働きやすさのアピール
・役所との仕事、継続性のある仕事など、事業の安定感をアピール
吉沢水道コンサルタント株式会社
“顧客の満足なくして社の存立なし”をモットーに「水」に関する総合コンサルタントとして1962年(昭和37年)に創立、2022年には創業60周年を迎えた同社。
手がけるのは上下水道をはじめ、工業用水道、農業水利事業など。調査、計画、設計から施工管理、耐震診断に至るまで一貫して取組める小回りの利く会社として安定的に事業を展開しています。
初めての媒体掲載で「ちばキャリ」を利用。キッカケは協力会社からの紹介でした。
これまでの採用について
正直なところ「どうしても人手が欲しい」といった採用はしたことがなくて。と、言いますのも、ありがたいことに当社はとても社員の定着率が良く、技術者の退職は直近の15年間で1名のみと、長く勤めてくれる方が多くて。
なので、採用自体も積極的には行っておらずHPに求人情報の掲載をしたり、急ぎで人手を募集したいなと感じたときはハローワークに掲載をお願いしていました。
ちばキャリの利用背景について
ちばキャリさんを知ったキッカケは、当社の協力会社が「ちばキャリを利用していい人を採用をした」という話を聞き、興味を持ったからです。
ちょうど社員が1名独立しハローワークで募集をかけていた時期だったのですが、年齢層や、年齢にしては経験が浅い方だったりと、当社が欲しい人材からちょっとターゲット感がずれた方の紹介が多くて…。
なので、いままでの採用手法とちょっと変化を起こしてみてもいいかなと思い、初めての有料媒体としてちばキャリを利用をさせていただくことにしました。
採用したい人材の優先順位を決めつつも「若手採用」をゴールに掲載開始へ
やっぱり即戦力はありがたいので経験者採用を行っている時期もありましたが「水道管の配管設計」となるとピンポイントで経験を持っている方もなかなかいないんですよね。
定着率の高さの裏側に「社員の高齢化」という課題もありましたので、だったら「年齢制限をかけた(長期キャリアを見越した)若手の採用」をしていこうと思い、ちばキャリさんには相談をさせていただいて。
即戦力ではなく「戦力として育てていける、近い経験を持った方」をターゲットに、CADの使用経験をお持ちの30歳以下の方に絞らせていただいたんです。
とは言え、これは理想であって「若い方を育てていく」という目的もあったので、採用したい人物像の優先順位を決めつつも「若くて意欲があればCAD未経験者でもよし」という話も出ていましたけどね。
結果としてハローワークよりも当社が希望している年代の応募が来たり、また異業界(住宅設計の経験)でしたがCADの使用経験のある20代の方から応募があり、無事に優先順位の高かった「CAD経験を持っている若手」の採用ができました。
この時入社した方は9年目になるのですが、いまでは役職者として当社でしっかりと活躍してくれていていますね。昔からいるベテラン層と今年入社した20代2名の橋渡し的存在にもなってくれていて、とても頼もしく成長をしてくれています。
彼が育ってくれたことにより「次の世代を育てていこう」という流れが出きて、先ほども少し触れましたが、直近で20代の方を2名採用させていただきました。(ちばキャリ1名、他社媒体で1名)
今回採用した2名ともCADの経験はほとんどないのですが、昔からある会社全体で育てていく風土・研修スタイル、また、ベテラン社員が多いからこそフォローできる体制がありますので、今回入社した方も長くスキルアップをしてほしいですね。
これからの若手の育て方・採用について
官公庁からの仕事がメインのため受注件数としては非常に安定はしているのが長所である反面、「新規の大きい工事が数ヶ所同時に行われます」といったようなイレギュラー案件がない限り、大幅に人手が欲しいということもないのがこの業界の短所でもあります。
当社としても例外はなくいまの社員数でも無理のない範囲で仕事が回せているので、何かを大きく変えることはせずに、いままで通り「1人育ったら1人採用する」という手法を続けていこうと思います。
スキルを身につけるのに時間のかかる職種でもあるので、当社のような小さな会社ですので一気に未経験人材を採用をしてしまうと、入社してくれた方へ教育がしきれないという課題も出てしまいますしね。
これから育てていくという観点で難しさを感じているのは「世代差」ですね。昔はなんでも自分から聞きに言っていましたが、いまの世代の子は「あまり自分から質問をしてこない」とも感じていて。これは当社だけでなく、取引先の子でも若い子たちはあまり話をしてこないので「大丈夫かな」と不安に感じることは時々ありますね。
研修や仕事のスタイルを変えていくことは考えていないので「20代以下の若い世代の子が当社にどう順応していくか」様子を見つつ、上の世代としては「コミュニケーションの取り方を学んでいくこともマスト」とも感じていますね。
仕事スタイルは変えないで、コミュニケーションの取り方(伝え方)の工夫ですね。
入社したばかりなので私たちも正直分からないことも多いですが、世代に対する柔軟さを持ちつつ、一緒に学んでいかないとと感じています。
2022年8月取材(取材:石橋)
会社名 | 株式会社吉沢水道コンサルタント |
事業内容 | ■上水道(簡易水道、専用水道を含む) ■下水道・工業用水道 ■農業水利 ■その他利水施設に関する調査・計画・設計及び工事管理 ■一般土木構造物・建築物・機械電気工事に関する調査・計画・設計及び工事管理 ■地質及び土質調査業務 ■水源調査業務 ■測量業 ■前各号に係るコンピューターによる解析・技術計算・システムの開発 ■前各号に関する許認可業務等一切の附帯業務 |
設立 | 1962年4月1日 |
本社所在地 | 本社:千葉県千葉市中央区市場町6-18 水戸事務所: 茨城県水戸市千波町1420-5 |
代表者 | 代表取締役社長 吉澤 成彦 |
会社HP | http://www.ys-con.co.jp/ |