
『女性活躍なんて聞くけど、私も正社員として転職できるか不安』
『30歳前後の女性って結婚・育児とか連想されて不利にならないか心配』
女性ならではの将来の悩みや不安があって、本当に転職がうまくいくのか心配になってしまうことはありませんか?
でも大丈夫です、安心してください!
不安を抱えたりキャリア選びの失敗を経験しながらも、自分の思い描く未来に向けて正社員として転職し、活躍する女性はたくさんいます。
そこで本記事では、転職を成功させた女性の事例と特徴、そして正社員になるための転職活動のコツをお伝えします。
「転職でどんな点を注意したのか」「何を実行したのか」など、転職成功事例を参考にして、あなたも正社員としてのキャリアを築いていきましょう。
1. 正社員として転職した女性8人の体験談と転職成功ポイント
女性が正社員として転職することはもちろん可能です。ただし、誰でも希望を叶えて正社員に転職できるわけではありません。
それは性別が理由なのではなく、企業は活躍してくれる人材を採用するために、その人が持つスキル・経験・ポテンシャルを見極めているからです。
企業が「この人は活躍してくれそう!」と感じたことで、初めての女性採用に踏み切ったという事例も少なくありません。
そこで求人サイト「ちばキャリ」を通じて、千葉県の中堅・中小企業に正社員で転職に成功した女性の皆さんを、転職活動のステップ順でご紹介していきます。
①50社応募して不採用、そこから原点回帰して徹底的に自分と向き合った
<Aさんのキャリア>
販売・接客(正社員)
▽
レストランホール業務(正社員)
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サポートエンジニアに転職!(正社員)
接客業を続けるのではなく、新しいチャレンジをしたいと思っていたAさん。
その中でも経験を活かして働きたいと思い、「人のためになる仕事」「詳細のサポートをできる仕事」を中心に検索。
気になった企業へとにかく応募し、50社近く応募したものの、面接質問される「志望動機、強み、やりたいこと」にうまく答えられず不採用が続く日々…。
- 同時期に転職活動をしていた友人のアドバイスをもとに、徹底的に自分を見つめ直した
自分の得意・不得意、性格、今までやってきたこと、今後やりたいこと、やりたいことに対して自分の活かせるスキルや経験など、とにかく洗い出す。 - 転職エージェントに登録してプロに頼る方法も利用した
自分ではわからなかった業界の提案をもらうなど、視野がかなり広がった。
IT業界は資格が必要・PCに向かって黙々仕事というイメージだったが、紹介された求人は教員免許取得時の体験が活かせそうで、接客業で培ったコミュニケーション力がサポートにつながると感じた。
Aさんは徹底的に自分の内面と向き合って、さらに転職エージェントとの面談で自己分析を深めていくことで、今まで答えられなかった志望動機や今後のやりたいことも自信を持って答えることができたそうです。
自分では思い描けないキャリアへの転職となり、転職エージェントをうまく活用できた転職事例となりました。
面接時の第一印象は「ハキハキしている方」という印象でした。
自分自身の強みを伝えてくれるだけでなく、業界研究をしっかりしてきてくれたりと、IT業界で働きたい気持ちが強く伝わってきました。
▼Aさんの転職体験談インタビュー
「やったことがない=できない」ではない。経験がなくても活躍できることを実感できました。
②女性が活躍できる環境の現場仕事にこだわった
<Bさんのキャリア>
ガソリンスタンドのスタッフ(フリーター)
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トラックドライバー兼構内作業員に転職!(正社員)
高校在学時は就職の仕方もよくわからず、大好きな漫画の主人公がガソリンスタンドでバイトしている設定に憧れて自分もその道へ。
同級生が就職をし始めたり、アルバイトでは保険や昇給・ボーナスもない、また保証のなさからも転職を考えたBさん。
しかし現場の仕事がしたいという希望を、女性だと向いていないと断られてしまうことも多く、活動がなかなか進まず…。
- 情報量の多い求人サイトを活用し、女性が活躍できそうな企業を選んだ
紙の求人では限られてしまう情報量、求人サイトも利用し始めて「求める人物像」「福利厚生」などを確認して応募ができた。
応募した求人には「女性の休暇制度(生理休暇)」があり、女性が応募してもいいんだという気持ちになれた。 - 資格取得支援制度がある企業を選んだ
未経験での転職のため、会社支援してくれる制度は受け入れ態勢を感じられた。
面接でも女性のライフステージの変化を考えて、現場以外の仕事ができるかという質問を投げかけてくれ、女性だから無理・できないと決めつけない考えがある企業だった。
現場仕事は女性の受け入れ環境が整っていないと転職活動で感じたからこそ、女性が活躍できる環境かどうかを事前にできるだけ調べ、合う企業に出会えたBさん。
選考を通じて企業の魅力も感じ、企業も初めての女性採用に戸惑いつつも、Bさんの意欲を感じて採用につながった事例でした。
女性採用が初めてだったので、会社に馴染めるかという点も含めて迷いがありました。
とりあえず会おうと面接したら、やる気を感じ、まずは1週間のお試しが気づいたら4ヶ月…と楽しく仕事する姿に安心しています。
▼Bさんの転職体験談インタビュー
「身体を動かす現場仕事に就きたい」その気持ちに性別差は関係ないと思い動いた、初めての転職活動。
③自分の興味にアンテナを立てて、いろんな企業を見て視野を広げた
<Cさんのキャリア>
金融機関のテラー・窓口業務(正社員)
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広告プランナー(ルート営業)に転職!(正社員)
安定×地元志向でJAに就職し、充実した日々。
希望通りの安定さも得て職場の人間関係も良好だったものの、このままでいいの?という気持ちから、新しいチャレンジがしたい!と転職を決意。
- とりあえずいろんな企業を見ようと、業界問わず検索
地元を離れる選択肢も持って、まずは千葉県・都内と幅広く企業を見る。多くの企業を見ていく中で、できれば千葉県の企業がいいと感じ、千葉の企業を中心に調べ始める。 - 楽しい×好きの体験から広告業界の営業に注目
ポップづくりが楽しかった経験から、広告業界に注目。ただ人気業界の専門職はハードルが高いと思い、営業を通じて人と話すことが好きだった点から広告業界の営業職へ関心を広げる。
新しいチャレンジをするための転職なので、最初は業界も職種も決めず、幅広い視点で企業を見始めたCさん。色々見ていく中で、自分の興味や楽しかった体験談から関心意欲をそそられた企業に転職した事例でした。
「事務やりたい」「安定した仕事したい」っていう方とは違う、今どき珍しいタイプの女性だなという印象でした。
女性営業の採用実績がなかったので社長に懸念されたのですが、会社としていい効果になると採用を決断しました。
▼Cさんの転職体験談インタビュー
20代のうちに新しいことにチャレンジしたく踏み切った転職。挑戦したのは未経験の営業職でした。
④前職を反面教師にして叶えたい条件を決めた
<Dさんのキャリア>
空港の保安検査員(正社員)
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事務に転職!(正社員)
「英語×多国籍の人と関わる」という興味分野で就職したものの、1日の仕事の拘束時間の長さと、5勤1休という働き方が合わないと感じたDさん。
メイン業務もクレーム対応で気持ちが沈んでしまいがちになり、長く続けるのは難しいと退職。
- 勤務時間が固定×土日休みの働き方を重視
前職の拘束時間の長さとシフト休みが合わなかった点から、自分が希望する働き方を決めて検索。家の近くで働くために地域を絞ったことで、企業をかなり絞り込むことができた。 - 未経験でも受け入れられそうな企業か確認した
事務職が未経験のため、「未経験歓迎」「先輩がマンツーマンで教えてくれる」といった求人の記載があり応募しやすく感じた。面接でも仕事内容を細かく知ることができ、同世代の女性社員がいることも知り、安心して悩まず入社を決められた。
前職での働き方が合わずに転職されたDさん。反省を生かしてどんな働き方がよいのか考え、重視したい点を絞って検索したことで、希望に合う企業に巡り合えました。フォロー体制があることも求人情報や面接から感じられ、未経験でも安心して入社できた事例でした。
同時期に2~3名面接をしていたのですが、中でも「長く頑張ってくれそうだな」という印象を持ち、彼女を採用させていただきました。
未経験ながらも、頼んだことに対しては一生懸命に取り組んでくれ、いまは総務・経理業務は彼女に全部任せられるまで、成長をしてくれました。
▼Dさんの転職体験談インタビュー
「社会人になっても大好きな海外旅行に行けるようなりました」先輩と協力しながら、無理なく仕事ができるのが会社のいいところ
⑤誕生日という期日に向かって急ピッチで進めた
<Eさんのキャリア>
事務・設計アシスタント(正社員)
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総務・事務に転職!(正社員)
前職の退職でエネルギーを使ってしまい、次の転職時期を決めずゆっくり休んでいたEさん。
7ヶ月ほどのんびりしたある日、あと1ヶ月で誕生日が来る、このまま年を重ねていいの?と焦り急ピッチで転職活動を開始。
- 自分なりの期限を決めて集中して転職活動に取り組んだ
急ピッチで転職活動をはじめたものの、自分なりの転職軸を持っていたことで、スピーディーに仕事探しをスタートできた。 - 自分の希望する条件に合う求人へ狙い撃ちで応募
条件にピンポイントに合う求人を見つけ、ここで働きたいという強い気持ちのもと、1社集中で選考に臨んだ。
Eさんは期日があることがいい意味で刺激となり、集中してスピーディーに転職活動を進められていました。活動開始時に自分の転職で叶えたい軸を持っていたことも、スピード感ある転職成功につながったと言えるでしょう。
採用の窓口をしていたのですが、やり取りで面白い子という第一印象でした。
思った意見を言える方で、他の社員を含めた若い世代の声を聞ける機会が増えました。
▼Eさんの転職体験談インタビュー
「プライベートで遊ぶほど同僚との仲がいいんです」仕事に通うのが楽しいと思える日々へ!
⑥自分の目で見て社員の話も聞きたいと「会社説明会」に積極的参加
<Fさんのキャリア>
インターネット広告の企画提案営業(正社員)
▽
WEBエンジニアに転職!(正社員)
東京への憧れ、広告業界への華やかなイメージから広告営業をしていたFさん。
契約を取ったり反響が出たりしてやりがいを感じる反面、想像以上のキツイ仕事と通勤往復4時間に心身共に疲労。さらに家族が体調を崩したことも重なり、自分が介護をしようと退職を決意。
- 会社説明会を開催する企業へ積極的に参加
前職の通勤の大変さから絶対に千葉!と千葉での転職を決意。
さらに、前職で憧れを優先して会社の雰囲気や仕事の大変さを掴み切れなかったという反省から、ギャップを感じないよう会社説明会に参加し、自分の目で見て、直接話を聞いて情報を集めた。 - 未経験からでも資格を取りながらスキルが身につく仕事
前職で身近にエンジニアがいた経験からも、手に職をつけてスキルも身につくエンジニアに絞って検索。自身でも本を買って勉強を開始。
説明会でも未経験入社の社員から、仕事内容や大変さを聞き、いろんな社員と面接で話し、印象も変わらず
説明会では未経験入社の社員の方が親身になって、こんな仕事をしている、最初はこの資格を目指した、ここに苦労したという話も聞けたそうです。積極的に会社説明会に参加し、自分が見て聞いた生の情報を大事にされた転職事例でした。
一生懸命話を聞こうとする姿勢や、話している時にハキハキ話せて明るい子だなというイメージを持ちました。分からないことに対してきちんと質問ができる子でしたので、「この子は未経験でもやれるな」「育てていけば化けるんじゃない?」と感じました。
また彼女は、事前に勉強をしてきてくれていたので、薄っすらベースがあるなと感じることもでき、ポテンシャルを感じて「よし育てていこう!」ってなりましたね。
▼Fさんの転職体験談インタビュー
仕事内容は大事、でも、働く会社の雰囲気の良さはもっと大事。教えてくれたのは、今の会社でした。
⑦見失っていたワクワク感を取り戻すための感性も大切にした
<Gさんのキャリア>
都市計画コンサルタント(正社員)
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住宅設計に転職!(正社員)
完了するのに10~15年規模という大きなプロジェクトに参画し、自分が関わっている実感がなかったGさん。
自分がモデルハウスを見て感じた「ワクワク感」を、次は自分が届けたいと転職活動をスタート。
- ワクワクしていた転職活動
住宅系への希望はあったものの、こんな仕事があるんだといろんな求人をみて勉強。やりたいことを探すのにワクワクし、焦らずのびのびできた転職活動期間。 - 自分の気持ちとリンクした印象が強く残った企業HP
絶対に千葉で働きたいという想いも持ちながら企業を探し、「通勤のしやすさ」「設計」にこだわって企業探し。4社面接に行った中でも、企業HPを見て「自分もこんなお洒落なお家を造りたい!」と共感。
退職後もマイペースに、自分の未来にワクワクしながら転職活動されていたGさん。
大きなプロジェクトに参画された経験があるからこそ、自分の手の届く範囲内で自分がワクワク感を届ける立場へなった事例でした。
入社後の印象は、電話の応対が丁寧、そして、ものすごくゆっくりと話せる子という印象でした。
この対応は社内だけでなく、お客様からも評判が良く「今の電話の子は誰?いい雰囲気だね。」とお褒めの言葉を言われることもありましたね。
▼Gさんの転職体験談インタビュー
早期退社だったので転職理由を聞かれるのが不安でした。でも、自分の言葉で面接できたのが「チッタ」だったんです。
⑧入社後ギャップを減らすために、求人を読み込み疑問はどんどん質問
<Hさんのキャリア>
リフォーム業界の職人(正社員)
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広告代理店の営業職(正社員)
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リフォーム管理に転職!(正社員)
体力的な限界を感じ職人を辞め、コミュニケーション量が多く頑張りが評価される点に魅力を感じ営業職へ転職。
しかし定型文を覚える提案営業で、スパルタ体制のため、職人時よりも精神・体力的にしんどかったため再度転職を決意。
- なんでもっと質問しなかったんだろう、という後悔から積極的に質問
入社後のギャップが大きかった営業職。もっと求人情報を見ていれば…という反省から求人をしっかり読み、読んだからこそ感じる疑問を質問して、前回のようななんとなく入社をしないような対策をした。 - 女性が長く続けられる建設業界に絞った
楽しかった職人時代の経験から、建設業界はマスト。体力的に限界を感じた点から、女性が長く続けられる建設業界という視点で仕事を探し、マネジメント側にチャレンジ。
ハードな営業職を経験したからこそ、楽しかった建設業界へ戻ろうと転職活動をしたHさん。
職人時に感じた体力面の大変さをカバーするため、女性が長く続けられるには?を考え、マネジメント側として業界に戻られた転職事例でした。
「明るく、元気、そしてハキハキ話せる子」。知識は浅いけど現場経験もあるから、現場に出てもやっていけるかな、20代だし育てていこうかな、と思い採用に踏み出しました。
▼Hさんの転職体験談インタビュー
半年で2度の転職。一度失敗したからこそ得られた、建設業界内でのジョブチェンジの選択
⑨1日の大半を占める仕事時間で一緒に過ごす人・雰囲気を重視した
<Iさんのキャリア>
総合病院での総務事務(正社員)
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営業・事務業務(総務・人事)に転職!(正社員)
2つのキッカケから転職を考えたIさん。
バックオフィス業務だけでなく、採用関係の業務に関わる中で「もっと人と関わる仕事がしたい」という想いが芽生えたこと。また実質週6日勤務で「何かを妥協しないと働き続けられない」と仕事もプライベートも両立できる会社探しをスタート。
- 面接の雰囲気、面接官の人柄を重視
転職のキッカケとなった「休み」「人に関わる仕事」に加えて、1日のうちで仕事が占める時間が9時間あるのだから「一緒に働きたい人と思える人がいるか」「楽しく仕事ができそうな雰囲気か」という点を重視。
- 「太陽のような人」この社長の下で働きたいと惹かれた人柄
社長との面接で「この会社に入りたい」と強く感じるほど、自分もポジティブになれるような社長の雰囲気に凄く惹かれた。難しい質問をされたが、うまく答えを作るのではなく、思いを率直に伝えたことで気持ちが社長にしっかり伝わった。
幅広い業務に携わる中で「人との関わり」を大切にしたいと感じたIさん。
ご自身が重要にされていた「一緒に働きたい人と思える人がいる」「楽しく仕事ができそうな雰囲気」を社長自らが体現されている会社へ転職された転職事例でした。
▼Hさんの転職体験談インタビュー
1日のうち8時間が仕事なら「会社の雰囲気もいい。仕事も楽しい」そんな会社で働きたい。
⑩産休育休の期間を経て変わった意識が、ここしかない!の1社につながった
<Jさんのキャリア>
食品卸会社での営業事務(正社員)
▽
開発エンジニアに転職!(正社員)
産休・育休復帰後の配属された部署で「システム開発って奥深くて面白いな」と興味の志向が変わり始めた気づき。
また通勤時間が長く仕事と家庭を両立が難しくなりそうな点から転職活動を考え始めた。
- 「ここしかない!」1社に絞った応募
自分自身の子どもが生まれてから「子どもの過ごす未来」「自分の子どもが体験する教育」など「教育分野について」意識の変化があったからこそ魅力を感じた教育事業。自分自身で子どもの未来に貢献できると、ここだ!の1社に出会えた企業だけに応募。
- 面接での自己開示
前職や子育ての状況を包み隠さず伝えたことで、入社前後でのギャップなし。会社全体で女性採用や女性の働くキャリアについて考え、両立を諦めずに働ける環境であることが面接時から伝わってきた安心感。
興味を持ったIT分野への転職と仕事と家庭の両立を得られたJさん。お子さんが生まれてから「子どもの過ごす未来」など「教育分野について」意識の変化があったからこそ、ぴったりはまった1社に出会えた転職事例でした。
▼Hさんの転職体験談インタビュー
1日のうち8時間が仕事なら「会社の雰囲気もいい。仕事も楽しい」そんな会社で働きたい。
2.女性が正社員で活躍し続けるための転職活動6つのコツ
ご紹介した転職事例からも、女性が正社員として転職することは可能だとお判りいただけたと思います。しかし、誰もが正社員として採用されるわけではありません。
転職に成功された皆さんに共通するのは、「どんなふうに働きたいか」を考えたり、「今足りたいことや変えたいこと」を明確にして転職活動を行っていることです。
正社員として採用されることだけを目的とせず、入社後に長く働き続けられることも含めて転職を考えているのです。
では、長く活躍できる企業へ転職するにはどうすればいいのか……?
そんな疑問を解決する、転職活動のコツを6つお伝えします。
①キャリアプランを考える
キャリアプランは転職をするから必要なのではありません。
キャリアプランを持つことで、自分の行動指針となり、選択肢を複数持つことに繋がります。仕事やプライベートを豊かにするためにキャリアプランを考えることが重要なのです。
キャリアプランというと難しく感じてしまうかもしれません。数年後にどうありたい?そんな自分への投げかけから始めてみましょう。
3年後、5年後の未来図を描く
ちょっと先の未来を描くことで、その未来に向かって今何をすればいいのかが見えてきます。仕事での目標達成に向かって、小さなステップに落とし込んでいくのと似ていますね。
例えば3年後、どんな自分でいたいでしょうか?
仕事だけでなくプライベートも交えて考えてみてください。
「趣味の○○を仕事にしている」「今の部署で主任になっている」「結婚して家族を持っている」「出産を経て子どもが1歳になった」「仕事に復帰している」などなど…
人生100年時代と言われていますので、長い目でキャリアプランを立てるのも大切です。でもまずは少し先の未来図から考えると、キャリアプランも描きやすいのではないでしょうか。
▼おすすめの記事はこちら
キャリアプランの考え方|人生100年時代をベースに今の時代を生き抜こう
②ライフステージの変化があっても働きやすい企業を選ぶ
結婚・出産・育児など、自分自身の選択でライフステージの変化も訪れます。
結婚と育児は性別を問わないものですが、現在の日本では女性の方が家事育児にかける時間が多いのも事実です。
自分でなくパートナーが主となって家事育児をする可能性もありますが、自分自身も働きやすい企業を選んでおくことで、選択肢が増える安心感もあるでしょう。
そこで、女性が長く働きやすい視点での求人ポイントをご紹介します。
- 復職実績がある
- 産休・育休の取得実績がある
- 時短勤務やリモートワークの働き方ができる
- 自分が希望する職種で働く子育て中の女性がいる
- えるぼし認定・くるみん認定(※1)など、女性が働きやすい取り組みが認定されている
(※1)
えるぼし認定とは
女性活躍推進に関する取り組みなどが優良な事業主を、厚生労働大臣が認定を受けられる制度
千葉県内のえるぼし認定企業はこちら(PDF)
くるみん認定とは
子育てサポート企業として厚生労働大臣の認定を受けられる制度
各都道府県のくるみん認定企業はこちら
※復職や産休は取得実績があると事例があるので安心です。しかし現在まで対象の社員がいなくて実績がないというケースもあります。実績なし=取り組みがない、ではありません。
③転職エージェントを利用する
転職のプロがサポートしてくれる転職エージェントは、自分では気づけない強みの発見や、活かせるスキルのアドバイスがあったりなど、転職の可能性を広げるサービスです。
結果として、自分一人での転職活動だけを行うよりも、正社員の転職が成功できる可能性が高まりますので、併用するのもよいでしょう。
転職エージェントも数多くあり、女性の転職に強みを持つサービスもあるので、チェックしてみましょう。
とくに一般事務職などの未経験から始めやすい職種については、企業が採用しやすい観点から転職エージェントが保有していないケースが多いためです。
経理事務や貿易事務などの資格やスキルが必要とされる事務職は、エージェント紹介可能な求人もありますのでチェックしてみてください。
④正社員になりやすい職種・業界を選ぶ
まずは正社員として雇用されて、そこからキャリアを広げていきたいと考える場合は、採用されやすい職種・業界を選ぶのも方法の一つです。
「年齢別」と「職種・業界」という2つの視点でご紹介します。
20代は未経験歓迎に積極的応募
キャリアをこれから重ねていく20代なら、未経験職種・業界での採用の可能性大!
これからの会社を支える人材として、若手育成に力を入れる企業は多数ありますので、20代だからこそ転職できる職種・業界があるのも事実です。
興味のある仕事は実務経験を問わず、積極的に探してみましょう。
30代以降は即戦力か、経験を活かせるキャリアチェンジ
30代以降は未経験採用が少しずつ狭き門になってきます。
とくに40代以降は、全くの未経験で採用し、育成していく求人がぐんと減ってしまいます。
そのため、これまでの経験やスキルをすぐ活かせる即戦力採用募集か、持っているスキルを別の職種や業界で活かせる視点でのキャリアチェンジで求人を探してみましょう。
同業の別職種・違う業界の同じ職種、といった職種か業種は変えないキャリアチェンジの方が、今までの知見やスキルを活かし応用できる可能性が高いでしょう。
⑤求人倍率が低い業界へ転職する
採用難・人材難の仕事に注目して正社員となる方法もあります。
正社員になることだけがすべてではないですが、自分のキャリアプランや働き方と照らし合わせたうえで、次のようなニュースも参考にしてみてください。
新規求職申込件数は前年同月比1.8%増だった。新規求人数を主要産業別にみると「宿泊業、飲食サービス業」が20.6%増だった。飲食店では調理や接客、宿泊業では清掃、施設整備などの求人が増加した。担当者は「1年前が45%減だったため、その反動増が大きい」と話した。
「製造業」は14.6%増で、食料品製造業などで求人が増えた。「学術研究、専門・技術サービス業」は14.2%増加。施工管理補助や測量調査などの求人が増えた。
(日本経済新聞 2022年3月4日/千葉県内1月有効求人倍率、0.85倍)
あえて正社員以外のルートからスキルを身につけるのもアリ?!
この仕事に就きたい!
と強い希望があっても、人気業界や職種など狭き門の転職もあります。
なかなか正社員で採用がされるのが難しいと感じたら、正社員登用ありのアルバイトや派遣(紹介予定派遣)からスタートし、経験を重ねて正社員へステップアップする方法もあります。
⑥面接で実態を質問する
転職成功事例にもありましたが、自分自身で気になる点をしっかり確認して、自分が正社員として長く活躍できる環境か確認することもとても重要です。
- 自分が応募した職種で活躍しているのはどんな女性社員がいるか
- 出産や育児を経て復職した社員がいるか、また応募した職種でもいるか
- リモートワークなどの働き方をしている社員はいるか
『長く働きたいので御社の取り組みや実例を知りたいので伺いたいのですが…』
と切り出して質問を投げかけることで、長く働く意欲も企業へアピールしつつ、聞きたいことを質問していきましょう。
3.正社員になりたい!女性の転職Q&A
最後は、転職成功事例を見ても、本当に自分も大丈夫かな?
そんな方からいただく質問へお答えします。
求める人物像に当てはまるか、スキルがあるか、そういった入社後の活躍できるかどうかを判断しますので、雇用形態ではなくお持ちのスキルやポテンシャルをアピールして転職活動を行いましょう。
しかし、30代以降は男女差が開き、全体ですと男性の非正規雇用の割合が16.8%に比べて、女性は48.5%と高い数値となっています。これは出産・育児というライフステージの変化により、30代以降では非正規雇用を選ぶ女性が増えるためでしょう。
しかし、多くの企業では、ブランクがあっても過去に経験がある方を優遇して採用しています。
過去の経験が活かせる職務での正社員採用を目指すか、新たな資格や勉強を経てスキルアップをしたうえで正社員を目指すなど、2章でお伝えしたコツも参考に今後のキャリアプランを考えてみましょう。
4.まとめ
私も正社員として、この先がなく働けるのだろうか……
そんな女性ならではの不安な気持ちをなくすことはできたでしょうか?
女性が転職で正社員となり、正社員として活躍し続けることは可能です!!
データで見れば、30代を境目に女性の非正規雇用での働き方が増えていますし、自ら非正規雇用を選ぶ傾向もあるようです。
自分は「今」どう働きたいのか・どうありたいのか、結婚・出産・育児などの「人生の変化があったとき」どう働きたいのか・どうありたいのか。
まずは3年後と、遠すぎない未来を具体的に思い描くことから始めていくことで、あなたのキャリアを築いていきましょう。